鹿の解体 冒険家族のお父さんお母さん小倉さんありがとう!
- 一般社団法人 NOtoYES!
- 8月3日
- 読了時間: 6分
更新日:8月3日
保養が始まる前、倶知安町の自然生活体験センター冒険家族のお母さんから電話がありました。
「ゆきちゃん鹿肉いらない?」とのことでした。
もちろん、大喜びで「ください!」と言って、鹿肉をとりに行きました。
取りにいくと、鹿肉がたくさんあって大変なんだと話していました。
農作物を荒らす鹿を駆除するために、冒険家族お父さんが、くくり罠を仕掛け、獲った鹿を冒険家族のキャンプ場に運び、そこで屠殺し、内臓を出し、肉に解体するのだそうです。
鹿肉もとても嬉しかったのですが、私は、鹿が獲れてから解体する作業に参加したいと思い、お母さんに「私も行ってもいい?」と訊くと、お父さんに聞いておいてくれることになりました。
家に帰ってから、パパ、心平、太子、モモタにそのことを話すと、彼らも全員「行ってみたいです」とのことでした。
その話をした翌日
お母さんから連絡がありました。
「鹿獲れたよ、来れる?」とのことだったので
パパと私、それからモモタと心平のアルバイトが終わってから行くことにしました。

キャンプ場へ行くと、まだ生きている鹿がいました。
その鹿に、写真の奥にある黒い棒で電流を流し、仮死状態にしてから動脈を切って放血します。血が抜けたら、胃や腸を傷つけないようにお腹を開き内臓を取り出します。皮を剥いで、肉にして、解体します。
そんな作業を、優しく、丁寧に、教えてもらいました。
簡単に書いたけど、その日はまだ小さい鹿でしたが、とても大変な作業です。
私たちは初心者だけど、お父さんと冒険家族のスタッフの小倉さんは、2人時々は1人でその作業をするのだそうです。
かわいそうと思う人もいると思います。
生きている鹿だし、かわいそうというのも分かりますが
鹿の農作物の食害は年々増えていると思います。(データをみたわけでもなく、ニュースや鹿を見る頻度の感覚です)
だから、それぞれの感想などは控えてください。ここでの議論はやめておきます。
お父さんは、北海道?町?から委託されて、罠を仕掛け、捕獲した鹿の処理までします。最後は肉にして食べる。
私がなぜ、その作業を手伝いたいと思ったか?というと
肉が余って困っていると聞いたからです。
食料危機が迫っているような世の中で、その作業ができるようになったら肉は確保できると思ったのです。若い彼らも、もし嫌じゃないなら覚えておくといいのではと思ったからです。
そんな大切な作業に参加させてもらえて、丁寧に教えてもらえることにすごく感謝でした。
無事全員で解体をさせてもらい、肉をもらって帰りました。
その翌日、なんとまたお母さんから電話がきました。
「ゆきちゃん、鹿がかかったよ!」とのこと。
ちょうど保養の準備が忙しい時期で、それから1週間の間に3度くらい電話をもらったのですが、行くことができず、保養が終わったらまた行かせてください、とお願いして、保養が始まりました。
でも、それだけ鹿が獲れていて、あの解体作業をお父さんと小倉さんがされているのだなぁ、、、と頭が下がる思いでした。一度経験すると、それがどれだけ大変かが分かります。
保養が始まり、そんな話を、東京から参加してくれているボランティアのばんちゃんにしたところ
「え!俺、それ行きたいです!」とのこと。
どうして?と聞くと、「そういうことができるってすごく大事なことだと思うんですよ。」と言うのです。
すぐに、もし保養中に鹿が獲れたら、かくかくしかじかなので連絡してほしいとお母さんに電話しました。
でも、ちょうど今は、冒険家族の自然体験も多忙で、罠を仕掛けるのを休んでいるとのことでした。
あら、残念。ばんちゃんには、もし、タイミングが合ったら保養が終わってからまた来たらいいよ、と話しました。
ところが、7月31日、ちょうど札幌へ健康診断を受けに行く途中
「ゆきちゃん、鹿獲れたよ!」とお母さんから電話がきました。
でも今日は行けないなぁ、、、、と言うと
「屠殺はして内臓を出して置いておくから明日解体しにおいで」とのことでした。
そのことを、ばんちゃんに話すと、「行きます!」と二つ返事。
ばんちゃん、パパ、心平、モモタを翌日鹿の解体に参加させてもらうことにしました。
翌日「何時頃に来る?」とお母さんから電話がありました。
お父さんも、スタッフの方も、朝からずっと自然体験があり忙しいけど、午後の少しの時間だったら付き添えるよ、とのことだったので
すぐに出かける準備を始めようと、鹿解体チームに話していると
そこにいた子どもたちが「ねえ、なんの話?」「どこか行くの?」と訊いてきました。かくかくしかじかだよ、、、、と話すと
「えーー私も行きたい。」「私も!」「僕も!」
わぁ、、もう、、、出たよ。面倒なことになってきた。しょうがないなぁ、、、とダメもとでお母さんに電話し、かくかくしかじか、子どもたちが一緒に行きたいそうなのですが、、、と言うと、そばにいたお父さんが
いいよ!と言ってくれました。
そんなわけで希望者(お昼寝、体調不良という子もいたのですが、それ以外は、ほぼ全員)を連れて行くことにしました。

私は少し遅れて別の車で行ったのですが
中3のトワがお父さんや小倉さんに習いながら解体作業をしています。
トワ、、、小学校2年生の時は、夜中にママに会いたくなって、「あんざいさーーーーん!」と大泣きしながら私のところにきて、泣き叫びながら私にしがみついていたのに、、、逞しくなって、、、

誰よりもここに参加したがっていたばんちゃんはやはりよく見て、よく聞いて、「俺やっぱり最初からやりたいんで、保養終わったらまた戻ってきます。」と言っていました。

小さい女の子たちはタープの外側からみていました。
それにしても小倉さんの指導、素晴らしかったです。
お父さん同様、優しいし、丁寧だし。

このMEMUの森キャンプ場に流れる川は、夏でも手をつけていられないほどの冷たさ!
3人で川に手をつけてガマン大会をしていたのですが、20秒もつけられなかったかな。手を出したら、冷たさで真っ赤になっていました!

虫除けのために長袖を着ていた太子は頭を冷やしてほしいといい、頭から水をかけてもらっていました🙄
だいぶ気持ちよかったそうですよ笑
そんなわけで、全員がすごくよい体験をさせてもらえました。
鹿解体ではなく、、、いろんな自然体験がここではできます!
来年の保養では、子どもたちになにかお願いできたらいいなぁ✨
冒険家族のキャンプ場
は、まさに、森の中✨
MEMUって、アイヌ語で「湧き出る泉」という意味だそうです。
素晴らしい場所です。
冒険家族のお父さん、お母さん、小倉さん
本当にありがとうございました!
で、、、その翌日(昨日)またお母さんから電話がきました。
「ゆきちゃん鹿かかってるよ」とのこと!
ああ、、、今日は本当に無理だ😞
というと、みんなから「えーーー行きたいーーーー」とブーイングでした🙄












