NO to YES!バッグを販売します。それとこれからのこと。
- 一般社団法人 NOtoYES!
- 10月6日
- 読了時間: 7分
こんにちは!
お元気ですか?
夏休み保養が終わり、報告書を書いたり、保養の収支をしたり、8月末から9月はじめは、インドにいる妹のところへ行ったり、、、、しているうちに、あっというまに10月です。
9月の中頃からは時間のある午前中は、果樹農家の友人のところへ行って手伝ったりもしています。
帰省していたりんちゃんも帰ってきたし、里子のUは、保養のみんなとも楽しく過ごし、夏休みものびのびと過ごしていました。
不思議な共同生活ですが、皆元気で、たぶん楽しく暮らしていると思います。
FacebookのNO to YES!ページには書きましたが、今年のりんごの販売(共同購入を除く)は、中止しました。この10年ほど、私が保養を引き継ぎ、NO to YESをはじめてからは特に、地元の農産物を販売して、その利益を保養の資金にするという活動をしていました。
はじめた頃の2016年頃は、農家からだけではなく、地元の農協の冷蔵庫にも、10月頃~1月頃まで、りんごの9kg箱が高く積み上げられていて、どんな品種でも購入することができました。
町内にはまだ何件かりんご問屋さんもあって、そこからも。
この町では、割と、収穫時期から春先頃までは手に入りやすい果物でした。
だけど、たった10年で、状況は大きく変わったなと思います。
購入させてもらっていた農家さんは減り、農協の冷蔵庫にもりんごは以前のようにはありません。
スーパーなどで、りんご1個の値段は200円~250円ほどではありませんか?
品種もあまりないと思います。
代わりに、ニュージーランド産の小さめのりんごが売られていないでしょうか?
りんご産地の私の町のスーパーでもそんなかんじです。
私たちが、最初に、りんごなど農産物を販売させてもらう時に、農家の方たちに伝えたのは、「市場よりも高めに値段をつけてください。」ということでした。
続けていくためにも、そうしてもらう必要がありました。
私たちは、その値段に利益を上乗せして販売します。
市場を通さず、農家から直接購入なので、利益を上乗せしてもスーパーなどで購入するよりは安く販売することもでき、お互いのメリットは大きかったと思います。
ですが、昨年あたりから、「市場の方が高く」なってきました。
生産する人が少なくなって、もの(農産物)が減り、市場に集まらなくなりました。
正品といわれるものも、ジュースなどに加工する加工品の原料も集まらないのです。
正品も加工品も値段が上がりました。
全国的に気候も変わっていて、果樹などにも影響が出ていると聞きます。
たくさんの原因がありますが、もう「以前のようには」いかないのだと年々感じています。
もちろん現役の農家さんたちは、毎日一生懸命作物を育て、更に作れるように、新しい樹を植えたり、未来に続くように頑張っています。
でもどの分野の農家さんにも言えるのは、高齢化が進んでいること、後継者がいないこと。
あと20年もしたら、現在60代の方たちは80代。
いやぁ、それでも、「次」の世代は出てくるでしょう!なんて楽観的には全く言えません。
りんごやぶどうなどの果樹の手伝いをさせてもらっていますが
そんな甘いものではないし、冬の終わり、雪が融けない3月頃から雪が降り始める11月頃までずっと作業があります。この作業を、何十年も休まずに続けてきたから、このりんごやぶどう、トマトがあるんだなぁ、、、と敬意しかありません。
まったく「誰にでもできること」だと思いません。
だったら「輸入」に頼ればいいよね?ということになるでしょうか?
こうやって円安だ、円高だ、と言われ、私たちの暮らしに様々な影響が出ていたり
戦争が起きたり、パンデミックがあったり、世界的に気候がおかしくなっているというのに。
どこかの国に、私たちの食料を作ってもらえばいい、というのは、「安全保障」という観点でも間違っていると思います。
って、、、
焦ってはいるのですが
NO to YESの話しに戻します。
そんなわけで↑
懸念してはいたけど、やっぱりそうなるよね。
という状況です。
NO to YESで今までのようにりんごは販売できません、という話しなのですが
これがNO to YESだけの問題ならいいんですけどね。
「高いけどまあないわけではないし」とみえるかもしれませんが
この先は確実に、作ってくれる人は減るし、その人たちが減っていく分の解決策はまだないと思います。
本当は、「これだけ税金納めているんだし、国がなんとかしてくれるでしょ」って思う話しなのだと思います。でも、そうはいかなそうだと私は思います。たった数十年の農政策をみていてもそう思います。
TPP、種子法廃止、種苗法改正、農業競争力支援法、食料供給困難事態対策法
など、国民や、農家が、安心して「食べていける」「作っていける」仕組みを廃止したり、改正したり、制定したり。
どんどん、こういう話しになっていくので、この辺でやめます笑
「思うこと」は多々あります。
「食糧を作っていけなくなる国」にしたくないのです。
じゃなくて、NO to YESの話しに戻します!!!
そんなわけで、それでも、共同購入をしてもらっている方たちには今年もりんごを販売しますが
昨年までの販売よりも減ります。
NO to YESの収入も減ります。
まだまだ、何をしていったらいいか?はわからないし
もう、福島支援なんてやめなよ、とダイレクトに言われることもあります。
今年の夏休みは、実は、大きな壁にぶつかりもしました。
詳しくは説明できませんが
「もう続けることはできないかな」と思うようなことでした。
だけど、保養に参加した「こどもたち」からは、たくさんの声が届きます。
夏休み保養がどんなに楽しかったか。
安齋さんやみんなにすごく感謝しています。
どうかずっと続けてほしいです。
いつかボランティアになって保養の手伝いをします。
人の力になれるようになりたいです。
この場所があり、私たちが元気でいるかぎり、保養は続けたいし
この10年続けてきたことによって、私が確かに思うことは
「主に福島の子どもたち、そしていろんな状況にある子どもたち」の力にはなれてきたということ。
里子のことも含めてです。
この先、どういうかたちになるかわかりませんが
この場所はなんとか維持していきたいと思いますし、
「来たい!」という子どもたちを喜んで受け入れていきたいと思います。
先日、妹の暮らすインドで、NO to YESのバッグを作りました!
これが、とても、とてもいいのです。

A4サイズの雑誌と比べてみると、こんなかんじです。
マチはないのですが、けっこう入ります。
肩ひもの部分は約30cmあるので、持ちやすいです。
それから

バッグの裏側には、大きなポケットが付いています。
携帯もすっぽり入るので、落とす心配がありません。
Made in Indiaだし、、、色落ちしないの??
という心配もあると思うので、一度洗濯してみました。

大丈夫そうです!
1枚1枚、ミシンで作ってくれたのだそうです。(インドの職人さんが)
これが、これからのNO to YESの収益事業の柱になる!
、、、わけではないのですが
もちろん販売をさせてもらえる限り、これからも農産物の販売は続けます。
でも、新たにインドとの縁もできたので、そういうこともできたらいいな、、、のひとつではあります。
インド人の義理の弟とも、なにかできないかなぁ、、、と話しています。
Made in India
日本にはない素敵なものもたくさんあります。
それにしてもパワフルな国でした。
今年、会員になってくださった皆さんには、近々、このバッグと、夏休みの報告書を同封して送りますね。
まだ準備ができていないのですが、もう少ししたらバッグの販売もスタートします。
いろいろ今後をどうしていったらいいかな、、、と考えてはいるのですが
心から思うのは、子どもたちが健康で、笑顔で、楽しく成長すること。
その場所のひとつになれるようにしたい。
皆さんの力も、これからもたくさん借りますが、「子どもたちの力になってほしい」という託された願いには
最近は、応えられている気がします。
それと、何度めかの宣言ですが、ブログの更新もしていきたいと思います!何度目だ🙄
それではまた!
福島の子どもたちの保養を大きく支えてくれている東京の鈴木さんが経営する
レンタルスペースパズル浅草橋
会議、イベントやレンタルオフィスなどの利用、カフェもあり気軽に立ち寄れる素敵な場所です!
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