保養は必要があるのか?
毎回何度か聞かれることです。
今も、FMから原発事故の話をしています。南相馬で被災者の方たちに熱気球体験をしてもらうとのこと。
2012年からはじめて、今回で最後なのだそうです。
昨日、大失敗に気がつきました。
既に発送した日程表や、保養の案内には、コンプリートな日程で記載して送ったのですが
昨日フェリー会社へ電話し、予約をしようとしたところ、なんと復路の日にちだとお盆期間の設定になり団体予約ができないのだそうです。
団体予約ができないと、1人1人の名前や生年月日を入力してネットから予約をするしかない。
そうなると、みんな同じ場所で過ごせなくなる可能性もあり、バラバラになってしまう。もしくは予約が取れないかもしれない。など、大変なことになります。
ああそれは、無理、、、、絶対に無理。
一度コンプリートした日程は、関係者各位へ連絡したり、お願いしたりして決まるので、たった1日ずらすだけでもいろいろと難しいことが起きてしまいます。
昨日はそのためにバタバタでした。いや、本当に、変更させてしまった皆さん申し訳ありませんでした。
なんでこんな初歩的なミスをしたか?というと。
フェリーの予約は2ヶ月前からしかできないので、まだ正式な参加申込の返事が全員から来ていないため、躊躇しながら電話をしました。とりあえず「仮」で予約しようと思い。
そこで発覚したので、よかったような悪かったような。
まあでも安易でした。今年の「お盆期間」が10日からっていうことをよくわかっていなかったことも。
団体予約は、2ヶ月前を待たずともできるようですね🙄来年のために備忘録。
来年のために、、、、か。
来年はやるのかな。
「保養は必要あるんですか?」「もういいのでは」については。
私は、今も必要が「ある」と思っています。
参加者の子たちを「被災者」という言葉を使っていいのかどうかわからないけれども
福島で暮らすことは、今も困難なことがあると思うので、続けています。
時々「ただ子どもを楽しみにこさせているだけじゃないの?」と言われることがあります。
いやいや笑
「楽しい」ならそれでいいんじゃないでしょうか。
そして、子どもが楽しく過ごせて安心できて、保護者の方たちもその間「休める」ならそれがいいのでは?
困難な場所、困難な状況で、誰かが力になろうとして、その力を少し借りるのは大切なことだと私は思う。
楽しいだけではなく、私たちの保養には、子どものための「健康診断」があります。
子どもに健康診断?なんて、考えもしなかったことです。
血液検査、尿検査、心電図、甲状腺エコー、医師による診察
かなり詳しく調べてくれます。
この全ての検査を、札幌市の石橋胃腸病院さんが無料で実施してくれています。
たくさんの医師、看護師、事務の皆さんが携わってくれます。
この検査にも「そんな検査を子どもにするの?」とか「必要あるの?」と訊かれます。
私は「あります」と思っています。
今も収束しない壊れたままの福島第一原発があり、放射能の問題があるからです。
検査の結果が「何もなければ」それが一番いいことです。
そして「何もないこと」を願い、保養を続けています。
保養は、子どもたちが「来たい」と言ってくれなければ意味がありません。
嫌な経験をしたり、もう行きたくないなと思っているならやめたほうがいいかも。
家族や、居心地のいい家から離れて行く場所が「楽しみ」じゃなければ、辛いだけなので。
なので、そのために(子どもが楽しんだり喜んだりできるよう)、できるだけ、子どもたちが安心して過ごせる場所にしようと思い、すごく時間をかけて準備をしますし、保養中もとてもいろいろなことに気を使います。
だけど必要は「ある」と思っているけど
保養や、この施設の維持はとてもお金がかかるし、たくさんの人の協力が必要です。
そういう意味で「もういいのでは?」と言われると、そうかもなぁとも思います。
私が「意地になって」続けていないだろうか?いろんな人に迷惑ばかりかけているのではないだろうか?
など
時々スランプです。
まずはとにかく。
今年の保養を、安全に、元気に、過ごせるようにします。